【このお菓子のために、選ぶ小麦粉はどれがいい？】
昨日のメルマガでは、
蒸しパンやケーキをふわっと膨らませたいのであれば、
「薄力粉を選ぶ」こと。
ポイントは、
「タンパク質の量が少ないもの」ですよ！
とお伝えしました。
みなさんがわかりやすいように、
どのスーパーにも扱いがあるであろうもので説明するならば、
日清製粉のフラワーのクラスではなく、
バイオレットのクラスのものが
それに当たります と説明しました。
この話をレッスンですると、よく言われることがあります。
「先生、バイオレットは高いですよね」
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みなさん、おはようございます。
サイエンスクッキング プロデューサー
木村万紀子です。
本日も
レシピ本や料理教室では教えてくれない、
料理の「コツ」「なぜ？」「裏技」で、
あなたの料理を、もっとラクにおいしく変身させるお手伝いをしたいと思います！
さて、
フラワー（タンパク質量８％）と
バイオレット（タンパク質量７％）
を比較すると、
１キロの袋で、１００円まではいかないですがバイオレットは高いのです。
これは、他のメーカーの製菓用と書かれている小麦粉でも同じです。
ここでは、こう考えてみてください。
１キロあったら、蒸しパンやケーキを
いつもの分量で何回作れますか？
１０回作れるとしたら、１回につきたった１０円足らずで、膨らむようになるのですよ。
だから、ふわっと膨らませたいお菓子には、
製菓用とうたわれている小麦粉
をお使いください。
では、この話を聞いて、
「私は、小麦粉はこだわって選んでいるから大丈夫です」と思ったあなた。
昨日ご紹介した１０年蒸しパンが膨らまなくて悩んでいたWさんは、
家族のカラダのことを想って、
国産小麦粉、ポストハーベストフリーのものをずっと使用されていました。
材料を吟味していたのです。
だからこそ、
うまく膨らまなかったからと
レシピは変えて作ってみても、
その小麦粉を使うというベースは
１０年間変わりませんでした。
でも、
タンパク質量で小麦粉を選ぶ視点がなかったから、
うまく膨らませることができなかったのです。
先生は何の小麦粉をお使いですか？
と必ず聞かれます。
私はみなさんがスーパーで買えるものの中では、
バイオレットのクラスのものをおすすめしますが、
私はというと、
タンパク質がそれよりももっと少ない
プロ仕様の薄力粉を使っています。
その薄力粉は、とてもよく膨らみますが、
外国産の小麦粉です。
一方で、
私はWさんと同じ視点も持っていて、
我が子のおやつには、
国産小麦粉を使っています。
仕事で使っているプロ仕様のものほど
タンパク質量が少ないものは
国産小麦粉にはありませんが、
その中でも膨らみやすいものを選んで
お菓子を作っています。
薄力粉といっても、
今は本当に種類がたくさんあります。
「どんな風に仕上げたいか」
「誰に食べてもらいたいか」
で選ぶことができます。
蒸しパンやケーキが膨らまないのは、
あなたの技術よりもまず、
この情報を知っているかどうかです。
みなさんが料理でつまずいているのは、
多くが情報不足です。
「なんだ、そんなことだったんだ！」
私とお話しすると、目からウロコだけでなく、
私は料理がニガテ・・・
という気持ちは薄れて、
楽しくなってくると思いますよ。
みなさんは「できない」のではなく
「知らない」だけです。
私のこんな料理の悩みを聞いて欲しいという方は、
ぜひ料理講座にお越しくださいね。
