【もちもち・ふわふわ・しっとり=湯種製法】パンのトレンドとおいしさの科学vol.2

~Part1のあらすじ~

日本人は「米が主食」
がDNAに刻まれている人種。

日本人は、米に
「もっちり、しっとり、みずみずしい」がおいしいと
その食感を追い求めてきたので

「パン」も主食ととらえたときに、
どうしても、パサパサしがちなところが気になってしまう。

日本人は、パンの本場ヨーロッパにはその感覚はない
「しっとりしたパンがいい」という嗜好を持っています。

そこで、器用で研究熱心な日本人は、

パンにも、米で好まれる食感を出そうと

技術を改良して、

ヨーロッパのパンには存在しない

「もちもち、ふわふわ、しっとり」

のパンを作りに
成功したのです!

●Part1 全文はコチラ
  ↓ ↓
https://science-cooking.com/?p=6905


「もち・ふわ・しっとり」

これが、今の食パンのトレンド!

パンに「ふんわり・しっとり」のほかに

「もちもち」が加わっています。

このパンの断面を見て!
生地がみずみずしい!




パンをもちもち、しっとりさせるのに

日本人は、

<湯種製法>という技法を

生み出しました。


この製法によって
「水分が通常よりも多く含むパン」
を作ることができます。

これを
<高加水パン>といい、

これまたトレンドワード。


一般的な食パンは
小麦粉の分量に対して、
水分量が65~70%くらい。


湯種製法で作ると
水分量が100%を越えてくる!


しっとりの理由が見えてきますね。


《湯種製法》のパンの特徴は

① しっとり、もちもちする。

② 時間が経ってもかたくなりにくい。パサつきにくい。

③ 小麦本来の甘みやうまみが増す。

※焼き上がりは、写真のように、
生地に大きな気泡ができ、少しベタつきがあるのが特徴です。


先の湯種の食パンは
東京 笹塚の
<dough-ist(どういすと)>
というパン屋さんのもので

湯種について
こうしてLINE公式で発信するのだったら

この店に行かねばと思い
東京で食べ歩きしてきました。


このお店の川原シェフは
“湯種の魔術師” 
と、業界で言われているのです。


dough-istの場合は
これでもか!というくらい
湯種の配合割合が高く、高加水なので

もはや、もちもち感が
パンの域を越えている感じです。

「究極の湯種パンを体験した!」って感じでした。



東京で食べた湯種食パンで
好感度高めな

三軒茶屋の
<ジュウニブン ベーカリー>

(新宿の京王百貨店にも出店)

もご紹介しちゃいますね♡


こちらの「ジュウニブン食パン」は
なんと小麦粉の量に対して
水分量120% ⁉

もちもちですが
決して餅っぽくはないところが
私は好き。


このお店では
水分量が違う食パンのラインナップが魅力なの。

断面を見比べてみて!


水分量120%になると

湯種製法の特徴

生地に大きな気泡ができて
みずみずしさがある
のがわかりますよね。

 

高加水になると
水分量が多いので
生地がベタベタして、まとめにくく、

他のパン生地の扱いよりも
高度な技術が必要になります。


だから、
ここまでの高加水のパンは
大量生産の工場のラインでは難しい。


ミキサーに生地が
でろ~んとへばりついて

こねられない様子を、想像できますか?


だから、高加水の食パンは
スーパーのパン売り場には並びません。


「え~!!」

東京までは、遠すぎて、行けない。がっかり・・・。


とならないでくださいね。


**次回予告**

こういう情報って知らないよね?

スーパーで
「もち・ふわ・しっとり」
食パンを選ぶ方法を

具体的にお伝えします。

必見!お見逃しなく!!

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