【「パン飲み」がじわじわきてる】パンのトレンドとおいしさの科学vol.4
近年のパンのトレンドの一つに
「パン飲み」
があるのをご存じですか?
🍞 パン×ワイン 🍷 の愉しみ方。
BRUTUS、ELLE、Hanakoなどでも、取りあげられる感じっていえば、
トレンド感が伝わりますか?
「ちょい飲み」がおしゃれになってきて
レストランで
パンとワインのちょい飲みできるブースがあったり、
はたまたパン屋さんに、
バーカウンターが併設されていたり。
今年に入って、私がLOVEだな♡と感じたお店は!
東京・神楽坂の“パン・デ・フィロゾフ”という
ハード系、食パンなどのシンプルな食事パンが主で
菓子パンとか総菜パンとかは作らない
骨太なパン屋さん。
そこが、
ビストロ “ドゥ・フイユ”
を出店したの。
ビストロというのは、
カジュアルに飲み食いできる、フレンチの店のジャンルで、
私は、ビストロをこよなく愛しています。
“パン・デ・フィロゾフ”は
有名店ですが、そのパン屋さんでも買えない
このビストロでしか食べられない、
オリジナルパン「パン・ド・フイユ」が食べてみたい
と思ったのが、行くきっかけ。
「パン・ド・フイユ」はミニバゲットなのですが、
なんと、
バゲットに湯種を入れて、
もちもち食感にしているのです。
(前回までのLINE公式を読んでくれているみんなだったら、このくだり、よくわかるでしょう?)
湯種といえば、食パンや丸パンなど、ソフトなパンをもちもちさせるイメージなのに、
バゲットに、湯種⁉
さらに、麹を加えて作っているのです。
湯種+麹のパンだなんて、
本国のフランス人はびっくりするよ。
日本人のパンの開発は、どこまでいっちゃうわけ?と。
パンのシェフの榎本さんは、食事パンがお得意だからレストランのパンのプロデユースもされていて、
そんな中で、
ご自身のビストロも作っちゃったわけ。
そして、
「パン・ド・フイユ」と料理のマリアージュ(相性)
を、料理を作るシェフととことん追求していらっしゃる。
どの料理にも、どのワインにも、パンありき。
これこそ、「パン飲み」!
ロケーションが、神楽坂の隠れ家みたいで
また行きたいな~。
☆ ☆ ☆ ☆
もう一つのLOVEな店は、
東京・船堀にある“チェスト船堀”
この店のパンのこだわりは国産小麦、有機栽培など、ここでは語り尽くせないのですが、
この店は、小さな間口のパン屋さんに、カウンターが併設されていて、
8人入ればいっぱい。
店は看板なしで、がらがらっと開ける扉で、
非常に簡素で、そこが味のあるお店というのは、行けばわかります。
なんとなく通りかかる人は絶対いない場所で、
みんながこのパンのために
かなり熱いハートを持ってこられています。
私が行ったときは、開店30分前から並び、運よくお店に入れたけれど、
開店時間に来た方は、1時間半くらいは、外で待つことに。
シェフの西野さんは、パン職人であり、ワイン醸造にもたずさわり、イタリア料理ベースの料理もできる料理人でもある多才な方。
写真をみて~
2つの入口があって
左はパンを販売していて
右の入口を入ると、ワインを販売していて、立ち飲みもできる。
このカジュアルすぎるほどの店構えに、むしろ、やられてしまうわ。
カウンターで立ち飲みしながら、パン屋はこんな風に見えます。
で、ここの力強い味わいのパンを使った
サンドウィッチ、カナッペなどのつまみが
絶品!
9月に訪れたのですが、
シェフが
「友達が最後の鮎だよ~って、釣った鮎を送ってきてくれて」
とすすめてくれたのが、
鮎(アユ)のリエット&きゅうり
アユは川の苔(こけ)を食べて大きくなる魚で、
清流で育った天然アユは、内臓がきゅうりの香りがすると例えられるのです。
だから、きゅうりを合わせているのね!!
汗ばむ季節に、さわやかなこのカナッペと、キリッと冷えたフランス産のスパークリングワイン。
パンは農林61号のパン。パンがまたおいしくて泣ける。
パテやリエットと、ワインの組み合わせを、こよなく愛する私は
どうしても、
レバームースとカカオのカナッペ
も食べたくて。
スペルト小麦のみで作られたパンは、
このまったりしたレバームースに負けない香りを放っていて
スゴイ!
パンの存在感もスゴイけれど、
つまみがかなりおいしい!
パンを焼く職人が、ワインとのマリアージュを考えながら、料理もできるって
パーフェクト!
どうしてもチェスト船堀に行ってみたくて、
全く違う方向の他のパン屋さんに行った後、
新幹線で帰る前に、
1人でふらっと来てしまったことを後悔した。
「パン飲み」ヤバイ、楽しすぎる♪
次は絶対、こういうのが好きな人を誘うもん!