【生パン粉と乾燥パン粉の使い分けを教えて!】
パン粉のコーナーに行くと、
たくさん商品があって、何を買おうか迷いませんか?
最も大きな違いは、
「生パン粉」か「乾燥パン粉」か。
まずは、そこからお話していきましょう。
「生パン粉」は、
パン粉粒が大きくて、
生だからしっとり水分も多い。
「乾燥パン粉」は、
粒が小さくて、
乾燥してパラパラしていますよね。
みなさん、イメージしてみてください。
どちらがカリッと揚げ上がると思いますか?
答えは、
「生パン粉」です。
意外ですか?
水分が多い生パン粉は、
揚げると衣がフニャッとなりそう
と想像する人も多いかもしれませんが、
逆なのです。
ここからは、
揚げ物のサイエンス。
『衣揚げ』では
「水と油の交換反応」が起こります。
生パン粉には水分が35%くらい含まれていて、
パン粉の中に点在しています。
パン粉を高温の揚げ油の中に入れると
まず、その水分が蒸発します。
すると水分があったところが、空隙(すきま)になりますよね。
パン粉内に点在しているこれらの空隙に
熱い油が入り込んで
パン粉粒は外側から揚げられるだけでなく、
中からも高温でチリチリに加熱されます。
だから、サクサクに揚げ上がる。
次回は、
「この料理には生パン粉がいい!」
という、使い分けを話していきましょう。