【とうもろこしでは、野菜のゆで方の常識を捨てる!】
みなさんは、
とうもろこしをどうやってゆでていますか?
とうもろこしを
普通の野菜をゆでる常識でゆでようとすると、
味が落ちます。
①皮をきれいにむいてゆでる→NO
とうもろこしのうまみが、
ゆで湯に流出します。
②塩ゆでする→NO
とうもろこしの甘味を大事にするならば
塩ゆではしないほうがいいと思います。
③ゆで上がったらざるに上げる→NO
実をぷりっとジューシーに仕上げたい
ならば、これをしないでください。
ゆでたての粒から水分が逃げていきます。
では、どうやってゆでるの?
今日はそれにお答えしていきましょう!
・・・・・・・・・・
こんばんは。
サイエンスクッキング プロデューサー
木村万紀子です。
みなさんが、ゆでたとうもろこしに、
どんなおいしさを求めますか?
かぶりつくと、
実がはじけて、じゅわ~っと甘味がほとばしる。
水っぽさがなく、味が濃い。
いいですね~!
そのとうもろこしそのもののおいしさが
何より大事ですが、
せっかく良質のとうもろこしを手に入れても、
ゆで方を知らなかったら、
その味を生かし切れません。
とうもろこしを、何となく感覚で適当にゆでるのは、
今日でやめましょう。
このゆで方通りにいつもやるようにしたら、
味がぶれない
というのを感じてください。
—とうもろこしは、こうゆでよう!—
①薄皮一枚残して、皮をむきます。
この薄皮が、うまみを閉じ込めてくれます。
②とうもろこしをゆでるのに、
必要な水の量をはかる。
まずは、鍋にとうもろこしを入れて、
とうもろこしが完全にかぶるくらいの
水を入れます。
とうもろこしは浮いてきますから、
手で押さえて沈めてはかってください。
〇L(リットル)とはかったその値から、
加える塩の量を決めるためです。
とうもろこしは一旦取り出します。
③その水を沸騰させます。
沸騰したら、とうもろこしを入れて
13分ゆでます。
このときとうもろこしが浮いてくるので
皿を落としぶたにして、
とうもろこしが湯につかるようにします。
④ゆでる間に塩を用意します。
水1Lにつき、塩大さじ1。
すぐに食べるのだったら
大さじ1と1/3にします。
こんなに入れるの?
と驚かれるかもしれませんね。
塩はさらさらした塩(精製塩、焼き塩)で、大さじ1です。
粗塩など粒子が大きい塩では、
大さじ1が同じgにはなりません。
大さじ1=18gなので、
粗塩などでする場合はgではかってください。
⑤13分でゆで上がったら、
塩を湯に溶かします。
⑥ボウルに移します。
鍋が熱いので余熱で火が通りすぎないようにするためです。
または鍋底を冷やしてもOKです。
そのまま最低15分はつけておきます。
(その場合は塩は多め)
つけたまま、一晩冷蔵庫に入れておくと、全体に塩がまわります。
(その場合の塩の量が、1Lにつき大さじ1)
ゆで立ての、とうもろこしの甘味と塩のコントラストを楽しむのもいいですし、
一晩ねかせて、塩味が全体に均一になじませたおいしさもまたよいですね。
塩を後で入れたり、ゆで湯にしばらくつけておくことで、実がやせません。
・・・・・・・・・・
やり方はこれ一つだけではありません。
私は札幌出身、札幌育ちですが、
各家庭でやり方に少し違いはあります。
ただ、こういった目安があると、
いつも失敗なくおいしくゆで上げることができます。
試しに、13分、〇L→大さじ〇 で
チャレンジしてみてください。
確かに違う!と思ってもらえたらうれしいです。
明日は、とうもろこしの粒のばらし方をテーマにお伝えします。