【とうもろこしでは、野菜のゆで方の常識を捨てる!】

みなさんは、
とうもろこしをどうやってゆでていますか?

とうもろこしを
普通の野菜をゆでる常識でゆでようとすると、
味が落ちます。

①皮をきれいにむいてゆでる→NO

とうもろこしのうまみが、
ゆで湯に流出します。

②塩ゆでする→NO

とうもろこしの甘味を大事にするならば
塩ゆではしないほうがいいと思います。

③ゆで上がったらざるに上げる→NO

実をぷりっとジューシーに仕上げたい
ならば、これをしないでください。

ゆでたての粒から水分が逃げていきます。

 

では、どうやってゆでるの?

今日はそれにお答えしていきましょう!

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こんばんは。

サイエンスクッキング プロデューサー
木村万紀子です。

みなさんが、ゆでたとうもろこしに、
どんなおいしさを求めますか?

ゆでとうもろこし290.jpg

かぶりつくと、
実がはじけて、じゅわ~っと甘味がほとばしる。
水っぽさがなく、味が濃い。

いいですね~!

 

そのとうもろこしそのもののおいしさが
何より大事ですが、

せっかく良質のとうもろこしを手に入れても、

ゆで方を知らなかったら、
その味を生かし切れません。

とうもろこしを、何となく感覚で適当にゆでるのは、
今日でやめましょう。

このゆで方通りにいつもやるようにしたら、

味がぶれない
というのを感じてください。

—とうもろこしは、こうゆでよう!—

①薄皮一枚残して、皮をむきます。

この薄皮が、うまみを閉じ込めてくれます。

ゆでとうもろこし1.JPG

②とうもろこしをゆでるのに、
必要な水の量をはかる。

まずは、鍋にとうもろこしを入れて、
とうもろこしが完全にかぶるくらいの
水を入れます。

とうもろこしは浮いてきますから、
手で押さえて沈めてはかってください。

ゆでとうもろこし2.JPG

〇L(リットル)とはかったその値から、
加える塩の量を決めるためです。

とうもろこしは一旦取り出します。

③その水を沸騰させます。

沸騰したら、とうもろこしを入れて

13分ゆでます。

ゆでとうもろこし3.JPG

このときとうもろこしが浮いてくるので

皿を落としぶたにして、
とうもろこしが湯につかるようにします。

ゆでとうもろこし4.JPG

④ゆでる間に塩を用意します。

水1Lにつき、塩大さじ1。

すぐに食べるのだったら
大さじ1と1/3にします。

こんなに入れるの?
と驚かれるかもしれませんね。

塩はさらさらした塩(精製塩、焼き塩)で、大さじ1です。

粗塩など粒子が大きい塩では、
大さじ1が同じgにはなりません。

大さじ1=18gなので、
粗塩などでする場合はgではかってください。

⑤13分でゆで上がったら、

塩を湯に溶かします。

 

⑥ボウルに移します。

鍋が熱いので余熱で火が通りすぎないようにするためです。

または鍋底を冷やしてもOKです。

ゆでとうもろこし5.JPG

そのまま最低15分はつけておきます。
(その場合は塩は多め)

つけたまま、一晩冷蔵庫に入れておくと、全体に塩がまわります。
(その場合の塩の量が、1Lにつき大さじ1)

 

ゆで立ての、とうもろこしの甘味と塩のコントラストを楽しむのもいいですし、

一晩ねかせて、塩味が全体に均一になじませたおいしさもまたよいですね。

塩を後で入れたり、ゆで湯にしばらくつけておくことで、実がやせません。

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やり方はこれ一つだけではありません。

私は札幌出身、札幌育ちですが、
各家庭でやり方に少し違いはあります。

ただ、こういった目安があると、
いつも失敗なくおいしくゆで上げることができます。

試しに、13分、〇L→大さじ〇 で
チャレンジしてみてください。

確かに違う!と思ってもらえたらうれしいです。

明日は、とうもろこしの粒のばらし方をテーマにお伝えします。

 

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