【料理がニガテの原因はあなたにはなくて・・・】
「私の料理の悩みは何だろう?」
昨日のメルマガで、
ふと考えてくださったとしたら、
まず「その悩みはあなただけでない」
ということ。
私の料理講座には多くの方が訪れてくれて、
個別相談で聞くお悩みの「根源」は一緒です。
ほとんどの場合、
頑張っている「あなた」に原因はなく、
「社会構造の変化」
と私は言いたいなぁ。
それも、さまざまな変化がからみ合っています。
それでも「食は人間の三大欲求」
ということは、
人間の本能として変えられないから
料理がニガテと思いこんでしまったときに
つらくなるのだと思うのです。
・・・・・
それなのに、み~んな口をそろえて
「私には料理の能力がない」
というようにおっしゃるから、
私は、それは違うのよ!!
と本当に言いたいの!
そもそも、作って食べることに
そう能力なんて、いらないはず。
人間に備わった
生きていくための「すべ」なのですから。
それをもっとラク~にして
シアワセな感情を、同時に手に入れられますよ。
それは、言ってみれば
本能を喜ばせてあげることなのです。
・・・・・・・・・・
こんばんは。
サイエンスクッキング プロデューサー
木村万紀子です。
先月、私のレッスンに初めてお越しくださった
大阪府のYさんにお願いして、
レッスンに来られる前の
料理のお悩みについて、思い起こしていただきました。
彼女からいただいたメッセージを
ご許可を得て掲載させていただきますね。
▽ ▽ ▽
一人暮らしの時は、
「自分の為に料理を作るなんて面倒くさい!」
とひたすら外食。
主人と一緒に暮らすようになり、
ようやく「苦手だけど、何とか頑張って」
料理を始めました。
そして、頑張って、レシピに頭を悩ませ、
時間をかけて作っても、
大して美味しいとも言われない…
この報われなさ!!
ますます苦手になる、出来れば作りたくない!
でも、子供もうまれて
私はお母さんなんだから作らなくちゃ…
それなのに、頑張っても、
美味しいとも言われない…
こんな気持ちがぐるぐるしていました。
△ △ △
そういう気持ちを抱えている方が
多いと思います。
高校生まで、
「お手伝いはいいから、
とにかく勉強しなさい」と言われ、
よい成績をとるとほめられた。
就職してからは
仕事の実績で評価されることが、
自分の自信となっていた。
それを頑張れば、
すごいねと言われてきた。
それが、ある程度の年齢になると、
いままで教えてもらいもしなかった料理を、
どこか
「当たり前にできるもの」という空気が流れ、
急に料理ができるかどうかで、
評価される場面が増える。
えっ!?
って、とまどいませんか?
子供を育てる立場になると、
私が作る食事が子供のすべてになる、
それがプレッシャーになって、
さらにズシンと肩の荷が重くなる。
でもね、多くの人が、
料理をきちんと教えてもらっていませんよ。
台所から遠ざけられてきたのがフツー。
私は高校の家庭科教員経験があるのでわかります。
ふつうの学校では、
家庭で一人で料理するのに役立つものは
教えてもらえません。
それなのに、みんな台所で、
まず手探りで始めて
すごい頑張ってるんです!!
そのときに、
お母さんの指導や援助はあまりありません。
不思議とね。
教えていないお母さんさえも、
娘がそれなりの年齢になったら
料理できると思っていたりする方もいらっしゃるから
たまにびっくりします。
ぶっちゃけ、現実はそうなんですよ!
個別相談で、料理の悩みを聞きながら、
思わずハグしたくなるほど、
みんな時間をかけて、
自分なりに一生懸命。
頑張っているからこそ
悩んでいるのです。
料理って、
本能の欲求を満たすこと。
美味しいねと言い合えたり、
何気ない毎日の中で、
美味しいものを食べてほっとしたり、
誰かを想って誰かのために作ってあげたり、
自分に作ることが
自分のカラダへのいたわりだったり。
人間がいろんな評価を抜きにして、
本能としてシアワセに感じられるはずのところ。
それが、受験社会の中で、
伝えられるべき『生きる力』が、
きちんとした言葉と方法で伝えられなくなって、
「料理がわからなくて、苦手意識で、つらい。」
「もっと料理がささっとできて、
うまくなれたらいいけれど、自信がない」
と過ごしている方が多いのです。
大丈夫!
料理で、もっとシアワセを感じられるよ。
肩の力を抜いて、
ラクに楽しんでできるんだよ。
それを伝えたい!
そして、私の生徒さんになった方には、
必ず、そのシアワセな感情を味わえるようになろうね
とお約束しています。
なぜ、約束できるか。
それは、そうなれるメソッドがあるから。
そして、生徒さんお1人お1人に伴走して
とことんフォローしようと決めているから。
「料理が好きになるのは簡単。
おいしい料理を、肩肘はらずに作って、
はいどうぞと食卓に出したときに
家族がすっごい笑顔になって、 おいしいおいしいって食べてくれる。」
それがあれば、頑張ってよかった 明日は何を作って喜ばせようか
と楽しみになるのですよ。
そう、Yさんにメッセージを かつて送ったときに、
こうお返事をくれました。
忘れられません。
▽ ▽ ▽
ここを読んで、涙が止まらないんです。。。
あぁ、そうなんだ~。
本当は、私も
「笑顔になって、おいしいおいしいって喜んでもらいたい」
って思ってるんだ~。
私だって、家族を喜ばせたいし、
その為に自分なりに頑張ってるけど、
上手く出来なくって。
結果が出ていないから
主人には、その頑張りも分かってもらえなくって。
それが辛かったんだな…。
△ △ △
Nさんにご許可を得て、ご掲載させていただいたのは
同じように考えていらっしゃる方に
ふっと肩の力を抜いて欲しいからなのです。
料理は誰でも「知れば」ラクにできるのです。
それが、クックパッドのように
料理レシピを検索できるようになってきたころから、
料理がつらくなってきた人が
増えてきたように思います。
便利な世の中になっていて、
料理のレシピはまわりにいっぱいある
それなのに・・・。
明日は、この話をしていきたいと思います。