【ムニエルやソテーでまぶす小麦粉は●●粉】
サーモンや白身魚のムニエルや豚肉をソテーするときに、
小麦粉をまぶして焼くと、
表面がカリッとこうばしくなって、おいしいですよね。
みなさんは、
そのときに、どんな小麦粉を使われますか?
「えっ!?」と
一瞬考え込まれるかもしれませんが、
一般的にご家庭にある小麦粉は「薄力粉」。
それで、ほとんどの方が
薄力粉をお使いになっています。
では、プロは??
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おはようございます。
サイエンスクッキング プロデューサー
木村万紀子です。
今日もご開封いただき、とてもうれしいです♪
このメルマガも一週間となりました。
レシピ本や料理教室では教えてくれない、
料理の「コツ」「なぜ?」「裏ワザ」で、
みなさんの料理をもっとラクにおいしく
変身させるお手伝いしていきたいと思います。
これからもよろしくお願いします。
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さて、ムニエルやソテーで、
魚や肉にまぶす小麦粉や、
フライをするときに、最初につける小麦粉に、
プロは「強力粉」を使います。
なぜって?
強力粉を使えば、
粉が薄く、均一につくからです。
ラクしてキレイにつく。
いいじゃないですか!
薄力粉をまぶすと、
粉が余分についてしまうのです。
それで、魚や肉をポンポンとはたいて、
粉を落とす必要があります。
はたき落しても、
やはり強力粉に比べると、
粉のつき方の仕上がりがまだらです。
実際にやってみると、
この違いに、驚くかもしれません。
●どうして、それが起こるのか?
小麦粉の粒子の大きさが違います。
薄力粉は、粒子が細かい。
すると、粒子同士がくっついて、
ダマになりやすい。
強力粉は、粒子が粗いから、
ばらけやすいのです。
粒子の大きさは、
原料となる小麦粉のかたさで決まります。
薄力粉の原料となる小麦は
粒がやわらかいので、
粉砕すると細かい粉になりやすい。
強力粉の原料小麦は
粒がかたいので、
砕いてもそこまで細かくならないのです。
今日の話題は、
パンを作るのに強力粉を買ったけれども、
そのまま眠っている・・・
というご家庭が意外と多いので、
粉をまぶすときに、これは使えますよ!
とお伝えしたくて書きました。
薄力粉しかない場合には、
このために、強力粉を買う必要はありません。
魚や肉に薄力粉をまぶしたら、
ポンポンとはたいて、
余分な粉を落としてあげる作業を丁寧にすれば、
十分においしくできますから、ご安心くださいね。