【タケノコの白いモロモロの正体は?】
みなさん
おはようございます。
サイエンスクッキング プロデューサー
木村万紀子です。
さて、スーパーには春の食材が並んできました。
今日のテーマは、春が旬のタケノコ。
水煮でパック詰めにされて、
年中売られているので、
使う頻度も多いと思います。
タケノコといえば、
今までに何十回と尋ねられた、
みなさんの疑問。
タケノコの水煮を縦半分に切ると、
ひだ(節)の部分に白いモロモロとした
かたまりがたくさんついている!
「これって、取るべき?体によくないの?」
「料理の味に、影響するの?」
消費者センターにも、クレームとして寄せられることが多いそうですよ。
①白いモロモロの正体は?
これは、チロシンというアミノ酸の一種です。
チロシンは水に溶けにくい性質を持つため、
ゆでた後に結晶となってタケノコの内部に残ります。
②体にいいもの?悪いもの?
チロシンは、脳の神経伝達物質を構成するものの一つでもあり、集中力・やる気を高める、ストレスを緩和するという効能のサプリメントにもなっているくらいです。
ですから、それ自体は体に悪いものでは決してありませんので、ご心配なく。
③味としては?
だからといって、白いモロモロを積極的に食べようとは、私は言いません。
舌触りが悪いのと、見た目が悪い。
そして、美味しいものではないから。
そこから栄養をとりたいほどのものではなく、
それよりもこの料理を、みんなにおいしく食べてもらうということのほうが、私はずっと大事にしたいです。
④結論
取べきかどうかの結論は、料理人は取る。
私も必ず取る。
うちは気にならない、取るのが面倒という方であれば、そのまま使っても体に害はないので、ご安心を。
⑤どうやって取るの?
●料理人の方法
縦半分に切ってから、
竹串でひだの間をこすってかき出して、
水洗いします。
なかなか取れないときには、
流水に当てながらすると、
取れやすくなります。
●家庭料理でラクしたいとき
料理に使う大きさに切ってから、
ボウルにたっぷり流水をはった状態で、
ざるに入れたたけのこを泳がせるように洗うと、かなり取れます。
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料理のちょっとした疑問。
質問できる人もいなくて、そのままやってきたけれど・・・・・・。
ということって、案外多いですよね。
そのわからないを、
私と一緒に解決していくことで
「料理って面白い♬」に少しずつ変わってきますよ。