【担々麺はなぜ「タンタン」なのか?】

先日は、赤坂の四川飯店で、
講座生のみんなと食べ歩き勉強会をしました。

7月に東京で中華のマスター講座をした後に、
受講したみんなが、
家でガンガン中華を作ってくれていて、

おひとりが麻婆豆腐に凝って

「中国で昔食べた、麻婆豆腐が忘れられなくて、あれに近づけたい」と。

それならば!!ということで

日本に四川料理を持ち込んだ、
陳建民氏の四川飯店で、

元祖を体験する会を開こうということになりました。

料理の鉄人で一躍有名になった
陳建一氏(2代目)のほうが、知られているかもしれませんね。

四川料理といえば、麻婆豆腐、担々麺…あと何が思いつきますか?

おいしいお店は、全国にたくさんあると思います。

たとえば、今日のお題「担々麺」
ラーメンって、食べ歩きする人が多いですよね。

担々麺は、各店でさまざま!
ラーメン的なものって好みも分かれるし、どういう味が本当?みたいに思ったことはありませんか。

担々麺を食べ歩きするときには、

まず、元祖というか、原点の味を
四川飯店で知っておくと、すごく面白い!と私は思っています。

私は、担々麺がすごく好きで、
25歳から20年以上気に入って通っている店が大阪の道頓堀にあります。(「福龍」です)

当時は、おいしいんだよと友達に言うと、
連れて行って~と言われるので、

次々といろんな友達と行って、
ある日席に座ったら、
サービスでビールが出てきちゃったほど、
はまっていたくらい。

店主の方は、
四川飯店で修業した陳建民氏の愛弟子。

ここの味が舌に染み付いた状態で、

四川飯店で担々麺を食べると
「なるほど!納得」なのです。

この味を進化させて、福龍の味になるのか!みたいな。

源流となる味がそこにあるんですよ。
そういうことまでわかると、食べ歩きってすごく面白い♪

さて、四川飯店に行ったときには、
この2つの担々麺を食べ比べるべき!!

担々麺といえば、

上の写真のスタイルを思い浮かべますよね。

 

写真下の汁なしの担々麺に出会ったことはありますか?

 

 

最近は、中華料理店で、

汁なしがメニューにのっていることもあって

それを「新しい!!」と感じている方もいらっしゃるでしょう。

 

いえいえ、

実は、担々麺は、

本場四川では汁なし!

 

陳建民氏は、

当初、

四川本場の唐辛子と花椒(中国山椒)がきいた、

汁なしの担々麺を提供されていました。

 

 

しかし、売れない・・・

 

 

そんなとき、奥様が陳氏に

「日本人には味噌汁を必ずご飯につける。

麺も汁ありが主流。

担々麺にもスープに入れてみたら、

日本人好みになるのではないか」

とアドバイスしたそう。

 

この言葉からヒントを得た陳氏が、
試行錯誤の末に完成させたのが、

今、私たちが、担々麺といって思い浮かべる、

練りごまのまろやかな「汁あり」の担々麺。

これが、スタンダードいなっていったのです

 

 

そもそも、「担々麺」の「タンタン」って何?
とか思ったことありませんか?

 

「担担」と漢字で書くと、その意味が見えてくるのですが

かつては麺や具、茹でる道具などを担いで売り歩いていたのです。

 

汁があったら、そんなことできないですよね。
それで、汁なしの和え麺!ってことなのです。

  **  **

 

「なぜ?をわかって食べる」って、何倍も食べる楽しみが膨らむと思いませんか?

毎日の料理も同じです。

「なぜ?をわかって作る」

工程の1つ1つの「なぜ?」そうするのかの意味を知ると、
なるほど!だから必要なんだと腑に落ちて作れる。

そして、コツがわかるので、一発でおいしくできます。

「レシピのいらない料理術」では、料理のなぜ?にアプローチして、
和洋中の料理を1日でマスターする講座を開いています。

中華は、10月1日(日)に福岡。

和食は、9月9日(土)に大阪。

洋食は、9月18日(祝)に東京。

全国で開催しています!

詳細を知りたい方は、このメッセージに返信くださーい。

Pocket