【レシピ本には書かれない、蒸し器のふたの当たり前!?】

なくても困らないけれど、
あると便利な道具の一つ
「蒸し器」

蒸し物は油を使わないし、
ゆでるよりも栄養が守られるから、

ヘルシーと

使う方が増えています。

しかし、レシピ本には、

蒸し器を初めて使う方が
知っておくべきことが、

まず書かれていません。

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みなさん、こんばんは。

サイエンスクッキング プロデューサー

木村万紀子です。

photo_4.jpg

レシピ通りに作っているはずなのに、

「蒸しパンが膨らまない・・・」

という昨日ご紹介したお悩み。

「たまにしかベーキングパウダーを使わないのに、常温保存をしていました。
すぐに冷蔵庫に移しました!」

というご感想をいただきました。

では、それはやっているけれど、
膨らまないという方へ。

レシピに書かれている

「蒸し器で〇分間蒸す」

という工程を検証してみましょう。

蒸すときには、必ず鍋の湯が沸騰して蒸気が立ち上った状態で、
材料をセットして蒸し始めます。

蒸し器にふたをして、
この蒸気を充満させて、
加熱する仕組みですね。

このときに、せいろではなく、

鍋タイプの蒸し器の場合に起こりやすい
失敗があります。

ふたを見てください。

蒸し器1.JPG

たくさんの水滴がついています。

ふたの外側は外気と触れていて温度が低いので、

蒸気がつくと水に変わるからです。

その水滴は、ボトボトと下に落ちます。

材料めがけて!!

じゃがいもやさつまいもを丸ごと蒸している分には、水滴が落ちたって問題ありません。

しかし、蒸しパンの場合は、生地に水がかかるわけですから、

水を含んだ生地は膨らむ力を失います。

だから、水がかかってはいけないものを蒸すときには、

蒸し器のふたをするときに、ふきんをかませます。

蒸し器2.JPG

そうすると、
下に落ちる水滴をふきんが吸収してくれます。

(ちなみに、このふきんがだらんと下に落ちると、ガス火が燃え移るので、ふたの上で留めます。)

ご存知の方は、
ごく当たり前にやっていることでしょうが、

それは、今までに、
きっと誰かがあなたに教えてくれたのです。

私は料理本を書く仕事を20年していて、

ふきんをかませて蒸すものと、蒸さないものがあって・・・

と、このように説明する文字数を与えられたことはありません。

多くの人がこのタイプの蒸し器を使っていたとしても、

せいろを使う人には当てはまらない話ですから、

わざわざ書くことができないのです。

 

蒸しパンのレシピで、
「蒸し器で〇分間蒸す。」
としか書かれていなかったとしても、

鍋型の蒸し器の方は、

ふきんが必要なんだなと、

ご自身で判断しなくてはなりません。

「たったこれだけのことで、
ずっとうまくいかなかったのか!」

という方が必ずいらっしゃると思います。

「料理は一人で頑張らないで!」

私はみなさんにそう声をかけたいです。

料理は一人でしていると、
こうしてどこかでつまずくことがほとんどです。

つまずくことが多すぎると、楽しくなくなってきます。

子供の算数と同じですよ。

カンタンに、うまくできれば、楽しい♪

なんだそんなことだったのかとわかってしまえば、楽しい♪

私と一緒に、
ひとつずつ丁寧に、
料理のハテナを解決していきましょうね。

明日は、「膨らまない?何の小麦粉を使っていますか?」をお届けします。

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