【塩を選ぶときは、比較するとわかりやすい】
こんにちは。
サイエンスクッキング プロデューサーの
木村万紀子です。
今日は「塩の選び方」のお題の前に、
ちょっとコーヒーブレイクを。
私が何を感じて、
『レシピのいらない料理術』を主宰し、
みなさんに料理の面白さを伝えていきたいと思っているのか、
お話しさせてください。
実は、私って、自分のことを話すのが
意外と苦手なのです。
動物占いがオオカミですからね。
その私が語ることがあれば、
ほ~っ、珍しい(笑)と思ってください。
でも語りたくなる出来事があったのです。
この週末、奈良市や奈良市教育委員会が共催の
食育のイベントの講師をしました。
200名定員の会場は満員を超えて、急きょ増席。
私が担当した、小学生のお弁当実習は、
40名枠でしたが、倍率5倍。
そこで、大きな「感動」が生まれました。
小学生には、自分の手で、
お母さんのお弁当と自分のお弁当を作ってもらいました。
それを大事をそうに抱えて、
講演会で涙、涙で感動した
お母さんが待っている教室へ。
あるお母さんのご感想より
「娘のお弁当を食べていて、
娘の結婚式に出ているような気持ちで、
涙が出そうになりました。」
料理を食べるだけで、
伝わる気持ち。
しかし、このお母さんも含め、
多くのお母さんが感想のアンケートに書かれていました。
今日までずっと
「子供がお料理したがると、
やらせてあげるのがいいとわかっていても、
私がやったほうが早い、面倒だな、
イライラするなと、本当のところは思っていました。」
↓ ↓ ↓
【私がなぜ『レシピのいらない料理術』を立ち上げたのか】
世の中の台所に立つみんなを、
もっとシアワセにしたいから!!
みなさん、先ほどのお母さんの言葉を
自分に重ねてみて、
自分の子供時代を思い出したとき、
どうでしょう?
高校生まで、
「お手伝いはいいから、
とにかく勉強しなさい」と言われ、
よい成績をとるとほめられた。
就職してからは
仕事の実績で評価されることが、
自分の自信となっていた。
それを頑張れば、
すごいねと言われてきた。
それが、ある程度の年齢になると、
いままで教えてもらいもしなかった料理を、
どこか
「当たり前にできるもの」という空気が流れ、
急に料理ができるかどうかで、
評価される場面が増える。
えっ!?
って、とまどいませんか?
子供を育てる立場になると、
私が作る食事が子供のすべてになる、
それがプレッシャーになって、
さらにズシンと肩の荷が重くなる。
でも、多くの人が、
料理をきちんと教えてもらっていませんよ。
台所から遠ざけられてきたのがフツー。
私は高校の家庭科教員経験があるのでわかります。
ふつうの学校では、
家庭で一人で料理するのに役立つものは
教えてもらえませんよ。
でも、みんな台所で、
すごい頑張ってるんです!!
個別相談で、料理の悩みを聞きながら、
思わずハグしたくなるほど、
みんな時間をかけて、
自分なりに一生懸命。
頑張っているからこそ
悩んでいるのです。
料理って、
本能の欲求を満たすこと。
美味しいねと言い合えたり、
何気ない毎日の中で、美味しいものを食べてほっとしたり、
誰かを想って誰かのために作ってあげたり、
自分に作ることが
自分のカラダへのいたわりだったり。
人間がいろんな評価を抜きにして、
本能としてシアワセに感じられるはずのところ。
それが、受験社会の中で、
伝えられるべき『生きる力』が、
きちんとした言葉と方法で伝えられなくなって、
「料理がわからなくて、苦手意識で、つらい。」
「もっと料理がささっとできて、
うまくなれたらいいけれど、自信がない」
と過ごしている方が多いのです。
大丈夫!
料理で、もっとシアワセを感じられるよ。
肩の力を抜いて、
ラクに楽しんでできるんだよ。
それを伝えたい!
だって、料理って、カンタンだもの。
みんな、公式やパターンを知らずに、
算数の文章問題を解こうと、悩んでいるだけ。
公式やパターンを手渡すだけで、
「これでいいの?」
ってくらい、
誰でも美味しく作れるのです。
教えてもらってないだけなのです。
巷の料理教室でも、
この「料理の肝の部分」を言語化して教えない。
献立になっている4品ほどの料理の
作り方を教えてもらうだけでは、
自分で料理を考えられるほど
すぐにうまくなれないのです。
なぜかわかりますか?
みんな、感覚で料理しているからです。
もう一度いいますよ。
料理は、
「公式とパターン」で、
カンタンにできます。
『レシピのいらない料理術』を通して、
●料理が楽しめるようになった!
●ラクにできるようになって
心に余裕ができた!
●料理の本質を知ると、
これっておもしろい!
●家族が喜んでくれた
●友達に自信を持ってふるまえるようになったのが、 なんだか嬉しい。
何より、自分で美味しく作れることが、すごーく嬉しい!!
そんな風にできる料理が変わって、気持ちが変わったのを手を取り合って喜び合い、
みんなで共感し合えることが、今は本当に嬉しい。
だから伝え続けています。
週末に、講演会でたくさんのみなさんの想いを聞いて、
また、志事への想いが燃え上がっている私です。
ワクワクしながら、料理の話をみんなとできて、
共鳴し合えることが、
私にとっては大きな幸せ♡
すっごく楽しいです。
【1日で料理はラクに美味しくできます。
そのメソッドを体感して下さい】
1dayで料理がわかる!
詳細⇨https://science-cooking.com/?p=11
・・・・・・・・・・・・・
さて、本題の「塩の選び方」のお話しです。
あ、もう、想いが熱過ぎて、お腹いっぱいですか?
(^^)
楽しみにしていますというご感想をいただいているので、
まずは、一番わかりやすくお伝えします。
近所のスーパーに行くと、
たくさんの塩があります。
そりゃぁ、選べないですよね。
みなさん、塩は、どうやって作られていると思いますか?
「海水を蒸発させて、残ったもの」
そうです、そうです。
今でもこのように作られている塩もあります。
それには、にがりが多く含まれています。
にがりは、平たく言うと、
海水から純粋な塩(=塩化ナトリウム)を取った後に
残る液体のことです。
にがりの正体は、
マグネシウム、カリウムや、ナトリウム、カルシウムなどが化合物で含まれていて、
これだけをなめると、
超苦いです。
それが塩化ナトリウムに
ごく少量付着している塩は、
にがりの効果で、
塩味のきつい角(かど)が取れ、
丸み、甘みが増したように感じます。
(前回のメルマガを参考にしてくださいね。)
かつては、塩を作る時に、
釜に海水を入れて蒸発させたり、
塩田に海水を広げて、
太陽の熱と風の力で水分を蒸発させて
塩を取り出す方法が主流でした。
それよりも効率がいいやり方を!
ということで、
S47年から実用化されてきたのが、
「イオン交換膜法」という方法。
海水を貯めたところに、
+と-の電極を置いて、
その間をイオンを透過する膜でいくつか仕切って、
純粋な塩化ナトリウム(NaCl)
を集めようというやり方です。
純粋な塩化ナトリウム
ということは、
塩味がダイレクトにきて、
塩辛さが際立つ
まろやかさに欠けた塩になるということなのです。
あれはダメ、これはダメとは言いたくありませんし、
講演会など公の場では、
特にそれはできません。
今日は個人的なblogに限って書きますね。
塩の食べ比べの実験としてみなさまに
ぜひやって欲しいことは、
(国がかつて専売公社として塩を販売してきた)
公益財団法人 塩事業センターの
や
(1キロ115円(税込))
は、塩辛さがキツーイ塩のひとつ。
特に、
は、塩が固まらないように入っている
炭酸マグネシウムによって
吸物などの味つけにしようとすると、
溶けずに白く濁るので使いにくい。
だから、食卓で振ってねということで、
そう書いてあるでしょう?
一度、これより価格が高い塩で、
みなさんが美味しそうと思った塩と
比較して食べてみてください。
ね、にがりを含む塩は、まろやかでしょう?
詳しく知りたい方は、
メルマガやblogでも、マニアの域に入り込み過ぎてしまうので、
体験レッスンに来てください。
事前にリクエストしてくださったら、
食べ比べの時間を設けますよ。
普段、買ったらそれを使っているだけだと思うのです。
舌でどれが好き?と選ぶのって、楽しいですよ。