【かんぴょうをもらったけれど、どうしたらいい?】

お母さんやおばあちゃんが作ってくれる
〇〇〇が食べたいなぁ。
みなさんにとっての〇〇〇は何ですか?
母や祖母が作れて、

自分が作れない料理

それって「作れない」のではなく
「作り方を知らない」

から作ったことがないだけ

 

ではないでしょうか?
さて、この一週間は、
『乾物をおいしく食べよう』がテーマ。
本日は、(きましたね~)
かんぴょう.jpg

 

かんぴょう です。

 

いざ、かんぴょうをどうぞと手渡されると、

「え~と・・・(しーん)。
これって、どうやって煮るの?」
となりませんか??
・・・・・・・・・・
こんばんは。
サイエンスクッキング プロデューサー
木村万紀子です。
いやぁ、そもそもかんぴょうって、
不思議な食べ物ですよね。
「何からできてるの?」
という方が多いのではないでしょうか。

ゆうがおの実 が原料なのです。

かんぴょう、ゆうがお.jpg

(小野口商店HPより引用)
ちょうどこれから7月に入ると、収穫期。
すいかみたいに大きくなります。
この皮をむいて取り去った後、
まるでりんごの皮を一周むくように、
ゆうがおの実をくるくるさせながら
むいていくので、
ひも状になるのです。
それを乾燥させて、保存性をよくしたのが

かんぴょう というわけですね。

くるくるむいていくから、
1本が長~い。

以前、

キッズの料理教室で使った時に、

子供が縄跳びみたい~と
(確かに)

かんぴょうの縄跳び290.jpg

「かんぴょう煮るなんて、簡単よ」
と、たとえ誰かに言われたとしても、

いやいやいや、
煮る以前がわからない

このままいきなり煮汁に入れるわけではないでしょう?

そう!
これが乾物に手を出せないところなのですよ。

そこを今日はクリアにしましょうね。

 

スーパーで売っている
白いかんぴょうは、

煮汁で煮る前に、何をしておくとよいのか
そこをご紹介しますね。

①2分くらい水につけて

 少しやわらかくしてから

②かんぴょう(50g)に対し
塩(小さじ1弱)入れて
もみもみ。
30秒はもんでください。

かんぴょう塩もみ.JPG

③塩を洗い流し、
5分ほどゆでます。
これで独特のニオイが取れて、
やわらかく食べられます。

あとは煮汁で煮るだけ。

な~んだ、そうなのか。

みなさんには「情報」がなかっただけ。

知ると、結構カンタンにできそう。

・・・・・・・・・・
先日は、レシピのいらない料理術の
受講生の方との実践会で、
「太巻きをやってみたい」という声が上がり、
一人一人作ってみました。

巻きずし.JPG

 

・かんぴょう
・干ししいたけ
・玉子焼き
・きゅうり

が材料。

できたかんぴょう巻.JPG
(受講生さん 作)

乾物さえストックしておけば、
今日の雨みたいな日に、
買い物に行かずして、夜ご飯ができちゃいますよ。
===実践です☆===
「かんぴょうを甘辛く煮てみよう」
<材料>

かんぴょう・・・40g(1袋)

水・・・200~300㏄
(ひたひたにつかる量)

濃口の黄金比率の調味料・・・130㏄

さとう・・・大さじ2

<作り方のポイント>
かんぴょうは上記の下処理をしてから
この煮汁で15分
落としぶたをして煮るだけです。

<味付けについて>

体験講座を受けていないので、
黄金比率の調味料がおうちにない~
という方は、

しょうゆやみりんなどで
肉じゃが4人分を作るイメージで
まずは調味料を入れてください。

それに砂糖大さじ2をプラスして、
甘目に煮上げるとおいしいですね。
かんぴょうだけで、
細巻きのかんぴょう巻きもできるし、
刻んでちらし寿司の具のひとつにもできます。
もっと薄味で煮ると、
玉子とじもできるのですよ。
どこか母の味、祖母の味の
「かんぴょう」が自分で煮れるようになると、
料理がデキル女になった気がしませんか?
こういうほっとするような味、
作れるようになると、
家族に喜んでもらえそうですね。
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