【家庭の中華の炒め物の新常識!?】
中華の炒め物といえば、
みなさんの中にこの写真のような
イメージがありませんか?
・鍋ふりして
・たえず混ぜる
こんな風に鍋ふりして
サッサッと炒めるのに
ちょっとしたあこがれすらありますよね。
・・・・・・・・・・
おはようございます。
サイエンスクッキング プロデューサー
木村万紀子です。
私のGW後半は
「レシピのいらない料理術」の
体験講座の個別相談で、
多くのみなさんとお話ししました。
とにかく楽しかったぁ!
料理のハテナが出るわ、出るわ。
それを一つ残らず、理論で的確に丁寧にお答えしていくのです。
そして、スッキリした気分で、料理に向かう気持ちも軽くなったという、みなさんの笑顔。
私はそれが見たくて、お役に立てるのがうれしくて♪
お悩みの中でも、中華は美味しく作れないとおっしゃる方がほとんど。
特に、野菜炒めは、
野菜から水分が出てきて
ベチャベチャになる
最もよく聞くお悩みです。
炒めるだけのことがなぜ
なぜ難しいのか?
うまくいかないのか?
みなさんは、テレビの見すぎ!!
冒頭の写真のように、
たえず、混ぜなくてはいけないと思っているから、うまくいかないのです。
中華の厨房では、ものすごく強い火力で炒めています。
だから、鍋をふって、あおって、材料をたえず混ぜておかないと焦げます。
そのくらいの強火で、短時間で火を通しています。
では、お聞きします。
家庭では、そんなに強い火力ではないですよね。
中華鍋で炒め物をしている人よりも、
テフロン加工のフライパンで炒め物をしている方が、圧倒的に多いです。
テフロン加工のフライパンは、
高温になりにくいのですよ。
鍋ふりの動作=火から遠ざかる
ので、その操作でフライパンの温度は下がります。
そして、たえず混ぜると、
それだけ外気と触れて
材料やフライパンの温度を下げることになってしまっています。
低い温度で、
長い時間をかけて炒めていると、
野菜から水分が出てきてしまいます。
だから、
家庭の炒め物の新常識!
1.鍋ふりしない
2.あまり混ぜない
家庭で最大の火力にして炒め物をしている時でも、
こげない程度に混ぜればいいのです。
つまり、フライパンにつきっきりにならずに、もっとほおっておく。
炒め物を気にしながらも、
茶碗洗いしたり、他の野菜を切ったりしながら、
たまに混ぜる。
特に、炒め始めはそんな風でいいのですよ。
野菜をフライパンに入れた瞬間に
熱したフライパンの温度が下がりますし、、
材料が水分を持っていますから、
いきなり焦げることはありません。
ずぼらなほうが、上手にできるなんて、大歓迎ですよね!
次回は、「ハンバーグの焼き方のそのクセが、野菜炒めにも出てしまっていますよ。」
をお届けします。