【スマホの料理検索で、失われる料理脳】

こんにちは。

サイエンスクッキング プロデューサー
木村万紀子です。

この数日間は、レッスン続きで、
楽しく充実していました。

和気あいあいとみなさんと料理して、
おいしい~と目をハートにしながら食べて、
こういう時間が大好きなのです。

「すぐにでもおうちで再現して、
家族に食べさせてあげたい」

私は今、
そう生徒さんに思ってもらえる
家庭料理を教えることに徹しています。

 

・短時間で作れて、わかりやすい。

・材料がどこのスーパーでも手に入る。

・おうちで一人でも作れそう。

   しかも

・明らかにいつもの私の味とは違って、
お料理屋さんの味だ!

 

生徒さんがそう思えたときに、
「おうちで早速作ってみよう」
になると思うのです。

これは、まず第一歩のところ。

 

では、みなさん、
料理教室の先生が
どうやって新レシピを作っていると思われますか?

こんなこと考えたことはありますか?

みなさん、
生徒の立場でいつも考えては、
一生生徒のままになってしまいます。

先生のように
レシピが湧いてくるような
「料理脳」になってこそ、

料理教室に通う意味がある

と私は思っています。

だから「料理脳」を目指そう!

みなさんも、日ごろのちょっとした意識を変えるだけで、
「料理脳」に変化していけますよ!

今日はそういうお話しです。

・・・・・・・・・・

私が20年前に
料理の仕事を始めた時には、

料理のレシピは、
料理本を買って読むか、
料理番組でメモして
手に入れるのが普通でした。

今は、スマホで検索すれば、
いくらでもレシピが手に入ります。

料理本を書く仕事をしていた
20代の頃、

どんどんネットで料理のレシピが
無料公開されるようになり、

料理本を買う人が減るのではないかと、
危機感を感じました。

料理本の売り上げは、
昔よりも減っています。

ですが、
そんなことよりも、
もっと危機的なことが起こっています。



「どうやって作ったら美味しく作れるのか」

をみなさんが昔より、
考えることをしなくなった

のではないかと思います。

だって、スマホで調べれば、
数秒で美味しそうに見える料理が、
たくさん並んで選べる状態ですから。

脳みそが、
自分で料理を考案することを、
しなくても何とかなる

一見便利な世の中
なってしまったのです。

 

料理の先生だって、
その波に乗るのに必死ですから

私みたいなことを言う人は、他にはそういません。

が、私は、
料理のレシピをいつも見て作る
というのは、
実はそのうちストレスになるということを知っています。

私がそう感じたのではなく、
料理の個別相談を開き、
みなさんのご相談にのってきたからです。

レシピを見て毎日作る時期も、
一定期間は必要ですし、

たまに、誰かのレシピで作るのは、
私だって楽しいものです。

ですが、

何も一生、
毎日、誰かのレシピを真似して、
作らなくてもいいんじゃない?

と思うのです。

 

料理を毎日作るようになって、
まだ数年の方は、

毎日作っていたら、
料理はいつか何も見なくても
美味しいものが作れると思うかもしれませんが、

周りの方々に聞いてみてください。

 

10年経っても、

「今日は何を作ろう・・・」
「おいしく作れない・・・」
という悩みが変わらないというのが、

ほとんどです。

 

それはなぜでしょうか。

「法則がわからない」

それだけのことです。

 

●こう味つけすれば

●こういう手順で作れば


美味しくなる。

という法則が必ずあるのです。

 

それが、スマホで検索して料理を作っている間は、
自分で見い出せないのです。

脳が考えようとしないから。

で、それが載っている本もサイトも、
なかなかありませんね。
残念ながら。

 

 

話を元に戻します。

あなたが料理教室の先生という立場だったら、
どんな風に料理を教えますか?

 

この「法則」を教えてあげるのが、
一番てっとり早いと思いませんか?

 

しかしながら、
北海道や沖縄の読者の方から、
レッスンに行きたくてもなかなか行けないと言われることも多々あります。

そのため、その法則を自分で見出すとしたら、どうしたらいいか
ということを書いてみます。

料理を作るときに、
ただ何となくレシピを目で追って、
言われたそのままで作るのではなく、

「法則を探す」

ようにレシピを見比べるのです。

・・・・・・・・・・

私が主宰する本講座を受講して
半年のIさんは、

 

「本当に法則通りだ!」

とわかった瞬間がありました。

それは、
今までは受講していただけのIさんが、

先日のおつまみレッスンのミニ講座で、

2品を考案してみなさんにデモをした時です。

 

「教える立場」

「レシピを考案する立場」

に立ったときに、

今までと違う視点で、
レシピを見たからです。

それも、ただ、
料理を2品作ってくださいと、
Iさんにお願いしたのではありません。

「私の1DAYレッスンで教えている
黄金比率の調味料を使って、
料理を考案してください。」

とお題を出して、

お願いしたのです。

黄金比率の調味料は、
私がこれと思う法則で、
しょうゆ、酒、みりんなどを合わせて作った
1本の調味料です。

 

みなさん、Iさんの気持ちになってみてください。

いつもでは考えられないほど、
「この人はどうやって味つけしているのだろう」
というところに注目して、

レシピを見ませんか?

ここなんですよ~。

 

私以外の料理研究家のレシピをいろいろ見て、

その中に「私が伝えた料理の法則」

が隠されていたことが、

見えてきたそうです。

 

これがわかると、目の前が開けますよ☆

料理って、こういう風に考えられているんだ
ということがわかれば、

自分で思いつくようになるからです。

ラクになりますよ~。

次回の配信では・・・

Iさんの考えたレシピが大人気!
みなさんも今日からできる
その隠し味をご紹介☆

 

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