【和包丁でうまく切るには、コレを知らないと!】包丁特集vol.3
和包丁は切れ味抜群!
包丁を買いに行って、
和包丁を使ってみたいな~と思ったときに、
知っておくべき切り方のコツ
を本日はお伝えしますね。
<和包丁には、どんな種類があるの?>
代表的な和包丁は、3種あります。
そして、すべて片刃(片方だけに刃がついている ※洋包丁=両刃)です
・薄刃包丁…野菜を切るため
・出刃包丁…魚をさばくため
・刺身包丁…刺身を美しく切るため
調理師学校に入って最初に手にする和食の包丁セットには、この3本が入っているほど、
プロには3本とも必要不可欠。
それぞれ、3つの用途に分かれています。
みなさんが、日々、素材を切るという調理で、最も多く切るのは
野菜ですよね。
しかーし!
野菜を切る目的で作られている
薄刃包丁は、このカタログにはありません・・・(;’∀’)
家庭の台所では、
薄刃包丁の替わりに、
別のタイプの包丁である
三徳包丁・菜切り包丁を使って野菜を切っている人が多いってこと
なのですが・・・。
なぜ、プロにとってはなくてはならない薄刃包丁が
家庭で使われないの??
その理由の一つに
「片刃」の包丁の特性を知らずに使うと、
うまく使いこなせないから
というのがあると思うのですよね。
切り方のコツを知らないと、
思うように切れないのです。
<片刃の包丁の使い方を知らずに切ると・・・>
まっすぐに(まな板に対して垂直に)大根を切り落とそうと思ったのに
片刃は刃がこのようについているため、
刃先がやや左側に切り込んでしまいます・・・。
すると、自分はまっすぐに切ったつもりが、
左に曲がっていくのです。
結果、切り口が斜めになります。
これはコツを知らないから起こることです・・・
<どうすれば片刃でも垂直に切り落とせるか?>
刃先が左側に流れると知っていれば、
まっすぐ切り落とすときに、
意識的に包丁を左に流れないように、
包丁を下に押しながら、
右にもぐぐぐっと押す力をかけるのです。
そうすると、包丁が左に流れず、まっすぐ垂直に切り落とせます。
同じ片刃の包丁ですよ!
こうすれば、まっすぐに切れています!
コツを知ってるのと、知らないのとでは、
全然違う!!!!!
今まで誰か論理的に教えてくれましたか?
そして、ここまで読んで・・・
<使いにくいなぁと思いましたか?>
誤解のないようにお伝えしますね。
どんなものを切るのでも、
こんなに大幅に左に包丁が流れるわけではありません。
きゅうりを数枚重ねて切ったりなどでは、起こりません。
1本ままの大根、さつまいも、じゃがいもなど、
高さがある材料を切るときに、
包丁が面で当たる抵抗が大きくて、
垂直に切り落とそうとすると、曲がってきます。
こんな風に、片刃であるがゆえに、
切るのが難しい話を最初にしましたが、
それは、これを知らずにここでつまずいて、
「この包丁はうまく切れない」
と思い込んでしまうケースが多いからです。
そもそも、薄刃包丁は、
材料をむいたり、刻んだりするのが、得意な包丁なのです。
そして、和食で「野菜を切る」という
調理の動作のほとんどが、むいたり、刻んだりすることなので、
薄刃包丁の特性を生かした使い方を知ると、
片刃ってスゴイなぁと思うのです。
(つづく・・・)
次回は、片刃はどうしてむく、刻むに適しているの?
両刃との違いは?
をお話しします。