【薄焼き玉子が破れないように●●を入れよう】
錦紙玉子(薄焼き卵)が
やぶれずに薄く、きれいな黄色に焼けたら
まずは、どんな料理に役立ちそうですか?
キャラ弁?
オムライス風にご飯を包む?
今日は、薄くやぶれにくく、
その後に細切りにしたときにボロボロにならない、
薄焼き玉子の作り方を伝授します。
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みなさん、こんにちは。
サイエンスクッキング プロデューサー
木村万紀子です。
昨日は【レシピのいらない料理術】の和食編でした。
みなさん、料理教室を受けたときに、こんな風に思ったことはありませんか?
この先生からはAとBとCの料理を教えてもらったけれど、
実はあの料理もいつか習ってみたいんだよなぁ~、と。
そうなんですよ。
メニューは当たり前ですが先生が決めて募集します。
でも、みなさんお一人お一人の中には、
前々からハンバーグがおいしく作れるようになりたかったとか、
酢の物がうまく作れたらいいなとか、
「こんな料理ができたらいいな」
という料理がいくつかありますよね。
昨日は、10品の和食をレッスンした中に、いなりずしがありました。
みなさん、いなりずしに初挑戦。
それが簡単にできるようになりました。
そしたら「巻きずし」もできるようになりたいよね!というお声が。
私はそれを汲み取るのがすごく大事だと思って、講座をしています。
今までしたことがなかった料理ができるようになったときに、
次に こんな料理を作ってみたいな
とぽっと心に浮かんだ、その熱が冷めないうちに、
できるようになったら?
あの料理をおいしく作れたらいいなと胸に秘めていた料理が、できちゃったら?
料理ってものすごく楽しくなるのです。
私の講座の受講生の方には、
実践会という日を設けて、
受講生さんがやりたい!といった料理を教えますという機会を設けています。
昨日は、次回は何にする~?とみなさんで相談している姿を見て、うれしくなりました。
料理って、一度楽しくなり始めると、
どんどん楽しいが膨らんでいくのですよ。
GW4月29日に募集している、
【レシピのいらない料理術】体験講座の締切はもうすぐです。
この春、「料理が楽しい」に変えたいなと思ったら、
その魔法をのぞきにいらしてくださいね。
さて、講座の楽しかった余韻が抜けきらない私ですが、
本題に。
薄焼き玉子を破れないようにするには、これを入れます。
水溶き片栗粉 です。
片栗粉と水を同量で溶いたものです。
分量は、小さじ△とか、何gとか出せないくらい
少しです。
これを、溶いた卵の中に混ぜ込むだけです。
水溶き片栗粉は、汁もののとろみをつけたり、あんかけにするときに使われます。
片栗粉のでんぷんは、水とともに加熱されると粘りが出ます。
それが少し薄焼き玉子の中に入るだけで、
卵のつながりが強くなって、破れにくくなるのです。
しかも、薄焼き玉子の色をきれいにするために、卵黄を多くすると・・・。
全卵だけで作るよりも、もろくなるのですよね。
ゆで卵の黄身を想像してください。
手でつぶすと、もろもろと崩れますよね。
卵白は網目状につながって固まりますが、
卵黄は火が通ると粒状に固まる性質があるから、つながりが弱いのです。
だから、入れると作りやすいのです。
ただし、入れすぎるとかたくなります。
玉子焼きが口の中でもそもそしてしまうのです。
ほんのちょっとがミソですよ。
次回は、「薄焼き玉子を細くきれいに切るコツ」をお届けします。