【解決!ビーフシチューの肉が溶けてなくなる失敗】
「圧力鍋って便利ですか?
買おうか迷っています。」
という質問を、昨日も受けました。
私の1Dayレッスンをご受講いただいたら、
圧力鍋で煮物を作るのと、
ふつうに煮るのとでは、
できあがりが違う
ということが、
わかってくると思います。
どちらがいいとか、
悪いとかではなく、
同じものはできない のです。
ちなみに和食のお店では、
圧力鍋で煮物はしませんよね。
ビーフシチューも
豚の角煮も、しかりです。
・・・・・・・・・・
こんばんは。
サイエンスクッキング プロデューサー
木村万紀子です。
土日は東京でした!
メルマガの読者さんだけで、
30分で満席になった
1Dayレッスン は、
みなさん、ずっとメルマガを読んでくれていて
私のことをよく知ってくれていたので、
私を温かく迎えてくださった感じで。
大感激でした。
東京都 なみりんさん
何十年も料理をしてきたのに、
知らないことの、何と多いことか!
「科学=料理」の意味が
少しわかったような気がしました。
「煮物のおいしさ」が変わる気がします!!
・・・・・・・・・
そうなのですよね。
ビーフシチューも、そうだと思いますよ。
まず、本日は、
ビーフシチューを圧力鍋で作りたい人のために、
お肉がとろっとやわらかく、
じゃがいもはほっこり、
玉ねぎは歯ごたえがありながらもとろっと、
仕上がる方法をお伝えします。
これは、肉じゃがを作るみたいに、
材料を炒めて、
水と調味液を加えて、
圧力鍋に入れて圧力をかけるのでは
うまくいきません。
ゴロゴロした肉が、
やわらかくなる頃には、
野菜には火が通り過ぎて
やわらかくなりすぎて
組織が崩れてしまうからです。
作り方は、さまざまな料理本に、
いろいろ紹介されていると思いますが、
私だったらこうします。
圧力鍋のビーフシチュー
①塩、こしょうした牛肉、
にんにくをフライパンでさっと焼きます。
②その間に、
圧力鍋にスープにする量の水を
沸騰させておきます。
③肉を鍋に入れて、赤ワインを加え、
ふたをして強火にかけ、
圧力がかかったら弱火で7分加熱します。
④その間に、
玉ねぎ、にんじん、じゃがいもを切って、
フライパンで炒めておきます。
⑤7分経ったら、
すぐに圧力を抜き、ふたをあけます。
野菜を入れて、ふたをして強火にかけ、
圧力がかかったら弱火で2分強加熱して、
そのまま圧力が自然に抜けるまで、おいておく。
⑥ルーを溶いて、軽く煮込んでできあがり。
・・・・・・・・・・
肉は9分、野菜は2分
煮込んでいることになりますよね。
肉じゃがの感覚で、
一緒に煮てもうまくいかないのです。
次回は、
圧力鍋で作るのと、
普通の鍋で作るのと、
何が違うの?ということをお話ししします。
「時短だから!」
という理由だけで、
圧力鍋を選んでいませんか?
特性をわかって、
使い分けできたほうがいいですよね。
料理は「なぜそうするのか」が
大事なのですよ。