【殻つきホタテを焼いたら、逆の殻に身がくっつく謎とは？】

2017年4月3日肉・魚介

みなさん、おはようございます。

サイエンスクッキングプロデューサー
木村万紀子です。

昨日まで連載していた、
レシピ本には書かれることがない、
「蒸しパンをふんわり膨らませるコツ」
はいかがでしたか？

すぐにでもその小麦粉を買って
チャレンジしてみたい！
というお声を何人もの方からいただきました。

だって、小麦粉を変えるだけで、

あなたがいつものように作る生地が、
ふんわりとできあがるのですから！

料理が上手くいかない原因は、

多くの場合「正しい知識や情報」を
得られていないだけ

ということが、本当に多い！

あ～、みんなにあれもこれも伝えたい♪

それで、みんなの料理がもっと簡単に、楽しくなって、喜んでもらえるのにな～。

私は、いつもそんな気持ちでいっぱいです。

今日は、お菓子とはがらりと変えて、
磯の香りがしてくる話題ですよ。

「料理のなぜ？」を
今日も私と一緒に解決していきましょう。

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４月に入り暖かくなってきて、
バーベキューをする機会も増えてきますよね。

豪快に、殻つきのホタテで、
「焼きホタテ」なんていいですね～。

ほたてBBQ２９０ｐ.jpg

うちは、もっとお手軽にホットプレートで焼きます。

たくさんの数を一気に焼けて、
これもいいですよ。

ほんの数枚焼くというときには、
フライパンでします。

今までハードルが高くて、
殻つきホタテは買ったことがなかった
という方も、

読み終わる頃には、
本当にそうなるのか、試してみたい！

と子供が実験するときみたいに、
ちょっとワクワクするかも！？

さてさて、

【焼きホタテのあるある】

出来上がって見てみると、

ホタテの貝柱が、
ぱかっと殻があいた上のほうの殻に
くっついてしまっていた！

それも、ものの見事に全部が！（汗）

どういう状態かというと・・・
この写真をご覧ください。

ほたて貝焼き失敗作.JPG

もちろん下のほうの殻に貝柱がくっついていて焼き上がるのを想像して、焼き始めたわけですが・・・。

まさかが起こるのです！

ホタテの殻は、
一方が平らで、もう片方は丸みを帯びています。

お店で焼きホタテが出てくるときには、

丸みを帯びたほうが下になっていて、
そこに貝柱がのっている。

ホタテから出たエキスたっぷりの貝汁が
殻にたまるように、
そう焼かれています。

貝汁をすすり食べるのも最高！

しかし、実際おうちで焼くと・・・

丸みを帯びた殻を下にして焼き始めたら、
上の平らな殻に貝柱がすべてくっついてしまった。

仕方がないから、
逆にして、やってみる。

平らな殻を下にして焼いたら、
今度は上にした丸みを帯びた殻の方に、
貝柱がくっついてしまった。

「えーっ！どっちから焼けばいいの？」

「揃いもそろってどの貝も、
どういうつもり！？」

と、ハテナに包まれて、
思わずイラッとくるわけです。

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●焼きホタテの法則

「熱せられた殻の方から貝柱ははずれ、
逆の方にくっついた状態で焼き上がる。」

では、
お店でどのように焼いているのでしょう？

牡蠣（かき）の殻をあけるように、

焼く前に、
殻が閉じている間からナイフを入れて、

貝柱が殻とくっついているところを切っておきます。

そうすると、
貝柱が上の殻にくっついて焼き上がることはありません。

丸みを帯びた殻を下にして焼けば、
そこに貝柱がのった状態で、

おいしい貝汁もこぼれることなく
殻にたまって焼き上がります。

これが想像通りの出来上がり図。

しかし、この殻の間にナイフを差し込んでという作業は、ものすごく大変です。

時間がすごくかかって、何枚もやっているうちに、嫌になってくるかもしれません。（私は嫌～）

そこで、
おうちで簡単にできる焼き方を伝授しましょう。

①平らなほうの殻を下にして焼き始める。

②殻がパカッと開いた瞬間、
　貝柱は上の丸みのある殻にくっついています。

　ここですぐにひっくり返して、
　丸みを帯びた殻を下にする。

※ポイント１

貝が開いた瞬間は