【わかめは本来は茶色の海藻なのに、なぜ緑色?】
わかめは、海の中では、茶色なの!?
はい、広げるとこんな感じです。
これが一瞬湯につけただけで
パッと色が変わるのは、ワクワクしますよ。
「子供と一緒にやってみたいです」
というメッセージをいただきました。
次の瞬間、子供って、何で言うと思います??
「なんで緑色になるの?」
ほら、来た!
これね、絶対聞かれますよ~
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こんばんは。
サイエンスクッキング プロデューサー
木村万紀子です。
わかめは緑色だと信じて疑ったこともない
という人がほとんどでしょうが、
海藻の中でも、こんぶと同じ
「褐藻類」に分類されます。
「褐」つまり褐色=茶色
ということですね。
海藻って、海の植物です。
3歳の子供の料理教室では
「海の中にある草だよ」
と教えると、
子供はなるほどと思ってくれているようです。
草だから、光合成に必要な
緑色のクロロフィル(葉緑素)
を持っています。
それ以外にはいくつかの黄色の色素と、
赤い色素(フコキサンチン)が含まれています。
みなさん、思い浮かべてください。
絵具で赤色+黄色+緑色を混ぜると・・・
何色になりますか?
茶色っぽくなりませんか?
それでわかめは、茶色っぽく見えているのです。
それが、湯通しすると?
赤い色素のフコキサンチンが
熱によってだいだい色に変化します。
そうなると、緑色の色素クロロフィルは
黄色っぽい色と混ざったところで
緑色なのですよね。
あの緑色の正体は、
それまで見えてなかったクロロフィルです。
まさに、台所のサイエンス!
私の頭の中って、
料理のおいしさを科学的に分析する
回路ができています。
いつも料理を人と違った見方で
見ているのかもしれません。
私の料理教室って、
「理論を聞くだけで」
その日の晩から
誰でも同じ方法をおうちでやってみて
さらっとおいしいものができちゃう。
料理のやり方が変わっちゃう!
そんなレッスンをしています!
分析に基づいた理論だから、
私が作った料理を
みなさんが同じように再現できるのです。