【ポテトチップスの揚げたてを!(レシピつき)】
レシピ本を見るだけではよくわからない
じゃがいもの下ごしらえ に
この料理は、
じゃがいもを水にさらす?
さらさないでそのまま使う?
どっち??
がありませんか?
・・・・・・・・・・
おはようございます。
サイエンスクッキング プロデューサー
木村万紀子です。
ポテトチップス、フライドポテトは、
おうちで作ったことありますが、
うまくいかなかった・・・
という人もいらっしゃるのでは?
見た目、単純そうな料理なのに、
失敗率が高いのです。
ほとんどの方が、
●揚げ色が濃くなって、こげてしまう。
●サクッ、パリッと仕上がらない。
という悩みを持ちます。
本日、次回の2回で、それを解決して、
おうちで揚げたてが食べられるって
いいよね~と思えるようにしたいです。
まずは、ポテトチップス。
袋のスナック菓子とはまた別に、
自分で作れたらいいですよね。
じゃがいもは、スライサーで薄切りにします。
手でいくら薄切りしようとしても、
まずムリ。
厚みが出ると、パリッとなりません。
スライサーがない方は、
100均で買ってください。
さて、そのあとです。
水にさらしますか?さらしませんか?
▽ ▽ ▽
答えは、
水にさらします。
じゃがいもはデンプンを多く含みます。
デンプンは、糖質ですから、
揚げても、焼いても、
「こげる」原因となります。
糖質 + タンパク質やアミノ酸
が、160℃以上の高温で加熱されると
焦げ色 + こうばしい香り
ができるという、化学変化が起こるからです。
ポテトチップスはこの化学変化が進むと、
茶色くなって、苦くなってしまうのです。
だから、
デンプンを少なくしておきたい。
そのために、スライスしたじゃがいもを、
しばらく水にさらします。
水にデンプンが出ていくのです。
30分はさらします。
そして、ざるにあげてから、
ペーパータオルではさんで、
しっかりと水気を切ります。
そして、新しい油を170℃に加熱して、
さっと揚げて、
網じゃくしで取り出します。
油をしっかりと切るために、
網バットか、ペーパータオルの上に取り出しておきます。
油の温度が大事。
それでも、茶色くなってしまったら、
温度を少し下げてみてください。
塩をパラパラとかけて、出来上がり。
市販のよりも、油がまわりやすいので、
できたての熱々を食べてくださいね。
私はレタスのサラダに、
自家製のポテトチップスをかけて
サラダのアクセントにするのも好きです。
では、次回は、フライドポテトを作るコツ
に迫ります。
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著書『科学でわかるお菓子の「なぜ?」』
が、めでたく 13刷 となりました。
みなさんに愛されて、10年。
ありがたいです。
この本のご紹介はコチラです。
↓ ↓
http://www.shibatashoten.co.jp/detail.php?bid=02511600
スポンジケーキをふわっと
きめ細かく焼きたいと思っている方は、
まずは、立ち読みしてみてください。
日本で一番詳しく
「どうやったらうまくできるのか」
「それはなぜか?」
がサイエンスの視点から
書かれている本だと思います。
製菓学校の教科書、
デパートに出店している大手ケーキ屋さんの研修
にも使われています。
中国の簡体字、繁体字にも翻訳され、
韓国語にも翻訳されて。
中国、韓国の書店にも売られています。
旅先で見つけられた方は、
ぜひ写メを撮ってご一報くださいね。
さて、
9月の後半は、
「パンの
コツを科学する」
本の執筆にとにかく追われていました。
パンは何となくこんな感じ?
という風には作れません。
「なぜこうするのか?」がわかると、
各段とうまくなる。
を目指して、せっせとまとめています。
出版をお楽しみに!