【レタスは手でちぎりません!!】
料理本のサラダのレシピでは、
レタスは食べやすい大きさに「ちぎる」
と書いてあるのが一般的。
だから、みなさん、
その通りに、ちぎっています。
でも、繊維に逆らう方向に裂こうとすると
こんな風にビリビリになりませんか?
おはようございます。
サイエンスクッキング プロデューサー
木村万紀子です。
さて、週末の本日、
朝からサラダとパンを食べながら、
このメルマガを開いてくださっている方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
ふと、レタスに目を落とすと!?
レストランに行って、
レタスサラダが出てきたら、
じーっと見てください。
レタスがビリビリ、ガタガタで、
いかにもちぎりました~
っていうものはないと思いますよ。
まっすぐな切り口。
それも、ちぎっているんですよ。
「レタスは包丁で切ると金気が出るから、ちぎるように」
私が指導する調理師学校でも
そう教えています。
でもね、
「手」ではちぎっていません。
料理本もよく見てください。
ちぎるとは書いていますが、
「手でちぎる」とは
一言も書かれていないのです。
ちぎるには、きちんと方法があります。
では、一緒にやってみましょう!
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包丁では切りませんが、
包丁を使います。
ここではペティナイフ(小刀のような包丁)が、手に収まっていいですね。
ペティナイフを握り込むようにして
持ちます。
こんな風にレタスの裏側から、
今切りたい場所に包丁をあてます。
親指で包丁とレタスを押さえるようにして
刃を当てて裂きます。
ね、まっすぐに裂けるでしょう?
まさに、
ものさしをあてて、紙を切るのと同じ原理。
うまく裂くには、
レタスの裏から包丁をあてて、
指ではさんで手前に包丁を起こすようにして
引っ張ります。
この時、包丁を押さえた親指の位置が重要。
包丁の刃に近いところを押さえたほうが、
きれいにちぎれます。
(わかりやすいように透明シートで説明)
そして、切り進めていくときには、
包丁を押さえる親指と
レタスをつかむもう一方の手の指で、
レタスを向こう側へと送っていきます。
先へ先へ移動させる感じですね
・・・・・・・・・・
ね、できそうでしょう?
なぜ、料理本では
これを教えてくれないのでしょうか。
私は料理本を書く仕事をしているから
わかります。
サラダのレシピで、みんなが知りたいのは
・何の食材を組み合わせたらいいのか
・どんな味つけで食べたらおいしいのか
ということ。
ですから、限られた字数の中で、
レタスのちぎり方だけを、
こんなに細かく解説するわけがないんです。
手の動きもレタスの裏のほうは
わかりにくい。
それくらい、誌面で表現するのは難しい。
もう、今日の説明でわからなかったら、
教室を開催しているときに来てください!
一緒にやれば一瞬でできますから。
試しに、包丁をあてて、
裂いてみたくなりませんか?
気持ちいいくらい、
まっすぐにちぎれますよ♪
さて、明日は、そもそも「なぜレタスを包丁で切ってはいけないの?」をお届けします。