【野菜を湯で洗う技で、時短&おいしく】
「炒めもの」の葉野菜を湯で洗う。
野菜は水で洗うものと思っていた私には、
その発想がありませんでした。
というご感想をいただきました。
私は料理の理論を分析して、
わかりやすく教える仕事を20年する中で、
わかりやすく教える仕事を20年する中で、
「なぜ、この工程が必要なのか?」
をとことん考えています。
野菜炒めで一番大事なのは、
「野菜から水分を出さないで、
シャキッとさを保って炒めること」です。
それを達成するために、
必要なことを考えたときに、
フライパンの温度を高く保つ
ことが大事。
そこから、今やっている調理の工程が、
意味あるものかを判断していくのです。
意味あるものかを判断していくのです。
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みなさん、おはようございます。
サイエンスクッキング プロデューサー
木村万紀子です。
今日もご開封いただけてうれしいです。
さて、葉野菜を湯で洗うといい
調理法のお次は!
調理法のお次は!
「ゆでるとき」です。
ほうれん草や小松菜をゆでるときに、
水で洗っていませんか?
葉野菜をゆでるときに、
料理の教科書本のような執筆の仕事では
「たっぷりの熱湯でゆでる」
と書きます。
それがセオリーだからです。
でも、みなさん、
実際のところはどうでしょう?
3リットル以上の熱湯をガンガンわかして、ほうれん草を1束だけゆでるということがいつもできればいいですが、
家庭では、
もっと小さい鍋で、湯の量も少な目。
そこに、押し込むようにして、
ほうれん草を入れていませんか?
試しに、水で洗ったほうれん草を入れ、
湯の温度計で測ってみると・・・
湯の温度計で測ってみると・・・
とたんに70℃くらいに下がってしまい、
その後なかなか温度が上がってこないのです。
その後なかなか温度が上がってこないのです。
葉野菜は、ゆで時間が長いほど、
ビタミンB群やビタミンCが
ゆで湯に流れ出してしまいます。
ビタミンB群やビタミンCが
ゆで湯に流れ出してしまいます。
また、野菜に残っているB群やCも、
熱によって破壊されていきます。
だから、
短時間でさっとゆで上げる必要があるのです。
そこで、「葉野菜を湯で洗う」ことで、
ゆで湯の温度が下がらず、
おいしく、栄養が守られたゆで野菜ができます。
これなら、いつもラクにできますよね。
二日間にわたってお話しした
「湯洗いパターン」。
みなさんのこうするもんだという思い込みが、いい意味で崩れた気持ちのよさがあったかもしれませんね。
家庭料理の新常識!
ぜひお試しください。