【クッキーを焼いたら表面にブツブツが!?】

ホワイトデーがあと3日と迫るこの週末、
日本では、クッキーを作るご家庭が、
1年で最も多い日となるかもしれません。

子供の友チョコならぬ、
友クッキー作りにつきあうお母さんも
いらっしゃるでしょう。

本日はすでにバレンタインデーで
クッキーを作られた方から、

同じ悩みが2件寄せられましたので、
このタイミングでお伝えしますね。

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おはようございます。

サイエンスクッキング プロデューサー
木村万紀子です。

今日もご開封いただき、とてもうれしいです。

さて、そのお悩みというのは、

【クッキーの表面がブツブツになる】

という現象です。
粒つぶが表面に浮き出ているのです。

みなさんは、
お菓子を作るときに、
何の砂糖をお使いですか?

こうお尋ねすると、
5種類くらいお答えが返ってきます。

いずれも、普段、
そのご家庭の料理で使われている砂糖です。

一般的には、
洋菓子にはグラニュー糖を使います。

レシピに「砂糖60g」と書かれていたら、

頭の中で「砂糖」=「グラニュー糖」
と置き換えねばなりません。

日本の家庭で普及している「上白糖」は、
ヨーロッパにはありませんから、
グラニュー糖なのです。

(甘味や性質に違いがあります。)

※ちなみに、

グラニュー糖はコーヒーシュガーに使われる
粒子が大きくキラキラしているもの。

グラニュー糖1.jpg

上白糖はさわるとベタベタしている砂糖です。

上白糖2.jpg

一般的に洋菓子には
グラニュー糖が使われるといっても、

クッキーは例外です。

「粉砂糖(粉糖)」を使います。

最近は、料理研究家の方の本にも、
粉砂糖(粉糖)と書かれていることが多いです。

レシピ表記.jpg

粉砂糖とはグラニュー糖を
パウダー状にしたもの。

クッキーは水分が少ないですから、
グラニュー糖を使ってしまうと、
溶け切れずに、粒で残ってしまうのです。

砂糖を入れる×.jpg

粉砂糖を使うことで、
口の中でほろっと崩れて、
口溶けのよい仕上がりになります。

ここで

「うちは白いお砂糖は使っていません。
もっとミネラルの残ったお砂糖を使うようにしています。」
とおっしゃる方もいらっしゃいますが、

見た目で粒子の粗いものは、
グラニュー糖と同じことが起こります。

実際に、このご質問があったおふたりは、グラニュー糖を使っていらっしゃった方と、
粒の粗いてんさい糖を使われていた方でした。

おふたりとも、
こだわってお砂糖を選ばれていたのですが、
うまくいかなかった・・・・・・。

だから、余計にわからなくなってしまったのです。

これらの砂糖を使っても、
作り方によってはうまいこと溶けて、
表面のブツブツが気にならない場合もありますが、

失敗する可能性をはらんでいるので、
粒子の細かい砂糖をお使いくださいね。

粉砂糖は製菓材料店に行けば、
1kgで200円台ですが、

スーパーの製菓材料コーナーでは
数十gの小袋に入って200円台値段がついていることも多いです。

家庭で作られるときに、それを何袋も買いなさいとは決して言えません。

身近で手に入る砂糖の中でも、
できるだけ粒子の細かいものを
選んではいかがでしょうか。

グラニュー糖の粒子は
0.2(微粒タイプ)~0.7mm(一般)

上白糖の粒は
0.1~0.2mm
です。
かなり粒の大きさが違うことがわかるでしょう。

粉砂糖をあえて使わないのであれば、

粒が目に見えてキラキラしているものよりも、
上白糖のような形状の砂糖のほうがベター
ということですね。

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自分が作ったお菓子を、
誰かに食べてもらって喜んでもらえる
というのは、とてもうれしいものです。

お子さんにとっては、
それは自信になることでもあります。

ぜひ、おいしく作ってくださいね。
応援しています!

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