【つくしがこんな風に料理できるとは⁉】

昨日ご紹介した、つくしの下処理。

 

本日は、下ゆでしたつくしを使った

料理をご紹介します。

 

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こんにちは。

サイエンスクッキング プロデューサー

木村万紀子です。

 

 

さて、昨日のメルマガにご感想をいただきました。

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(奈良県 桜井さん )

春になると出てこないかな~
と 毎年、孫と探すつくし。

 

ただ毎年、春を感じながら
1~2回食べるだけだった

そのつくしが
そんなに栄養があるなんて!

びっくりでした。

 

そして、つくしの下処理を読みました。

熱湯でゆでるだけで、
アクは取れるのですか?

 

私は重曹を入れて、
アク抜きをしていましたが……

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同じように、
重曹を入れてゆでている方が

他にもいらっしゃるかもしれません。

 

わらびなど
他の春の山菜をゆでるときに、

重曹を使いますものね。

 

わらびの下ゆでで重曹を入れるのは、
重曹には野菜の組織をやわらかくする働きがあり、

 

組織が崩れた間からアクを出やすくする効果

かつ、

組織が崩れることによって
筋っぽさをなくす効果

があります。

 

では、つくしはどうでしょう。

 

つくしはゆですぎると
やわらかくなり過ぎるので、

 

アクは除きたいのですが、

ゆで過ぎないように、
シャキッと感を残したい。

 

重曹を多く使うと、
ずるっと軟化してしまうこともあるので、

使うとしたら、
使う量をごく少なめに。

 

もともとつくしはやわらかいので、

ほろ苦さが苦手でなければ、

さっとゆでるだけでも問題ありません。

 

昨日は1~2分ゆでると解説しましたが、

その後の調理で長時間加熱する場合は

ゆでゆで過ぎないようにする
のもポイントです。

 

さっとゆでて使うことになりますが、
そうすると、アクが残りますよね。

だから、
ゆでた後に、たっぷりの水にさらす。

その水を数回替えることで、

アクが抜けやすくなりますよ。

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いよいよ、下処理したつくしを料理に!

 

 

受講生さとみさんのおすすめは

【つくしご飯】

つくしご飯.jpg

洗ったお米を炊飯釜に入れ、

本講座で教える薄口の黄金比率の調味料、塩を入れて

水加減を合わせます。

さとみさんが考案してくれました。

 

薄口の黄金比率の調味料のほうが、

濃口よりも、
つくしの持ち味を生かすことができますが

1Dayレッスンでお伝えしている
濃口の黄金比率の調味料でも

炊き込みご飯は美味しく作れます。

 

ちょっとほろ苦い、
春の味を愉しんでください。

注意点が一つ。

つくしを一緒に炊くと、
やわらかくなるので、

 

炊きあがってから、混ぜるときには、

つくしをつぶさないように気を付けて!

 

 

【つくしの卵とじ】

高野豆腐の卵とじを想像してください。

これも薄口の黄金比率の調味料で
作ることができます。

 

煮汁で下ゆでしたつくしを軽く煮て、
溶き卵を流しいれます。

 

つくしご飯よりも、ほろ苦さを感じやすいので、

つくしを初めて食べるという方は、

私は、つくしご飯がおすすめです。

 

 

【そのほか】

先のご感想をくださった桜井さんが、

バターで炒めてしょうゆをたらして
炒めてもおいしいですよと教えてくれました。

焦がししょうゆの風味って、いいですよね。

やってみたいです!

私はこういうときに、

しょうゆの代わりに、
濃口の黄金比率の調味料を使ったりもします。

 

何種類も調味料が混ざっているから、

味に深みが出やすいのですよ。

 

 

みなさんがお得意のつくし料理があったら

ぜひ、教えてくださいね。

 

 

今回は、さとみさんがたくさんのつくしを

なんと下処理までして、

私のためにって、持ってきてくれたのです。

 

すごいでしょ、感動でしょ。

さとみさんは、ご主人と息子さんがとってきた

袋いっぱいのつくしを、

娘さんと一緒にはかまをとって、

ご飯にして、毎年いただくそうです。

 

 

家族に流れる温かく、シアワセな時間。

それが、母から子へ、こうして受け継がれていくんだな。

と、とても心温まりました。

 

それをさとみさんは気負うことなく、

また春が来たね、つくしの季節だねって

やっていらっしゃる。

 

お子さんは、大人になっても、

つくしを見るたびに、

温かい家族の思い出として、

これが呼び起こされるのでしょうね。

 

 

 

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