【山食、角食、どう使い分けしてる?①】
前回の「食パンはなぜ縦にしか裂けないのか」から
本日は「山型食パンと角型食パンをどう使い分けるといい?」というお題でお話ししていきますね。
その前に、久しぶりに近況を。
前回、『子供の科学』という雑誌の記事執筆のお話しをしたところ、
「子供のころに、定期購読していました。そこに!」というコメントをたくさんいただき、うれしかった~。
このLINE公式では、
「料理のなぜ?」
「料理のお役立ち情報」についてお話しし、触れることが少ないですが、
子供向けの食育事業も
私の志事の一つなのです。
先週末は、札幌でUR賃貸主催の
「科学からお菓子を作る」サイエンスクッキング講座をしてきました。
中学2年生で習い、テスト頻出の
「炭酸水素ナトリウムの熱分解」
(この図が懐かしい人も多いのでは?)
などの化学実験から
お菓子を作り出そうというものです。
子供たちの
キラキラしたまなざしの奥の探究心、
ワクワクの好奇心が
教室内からあふれ出す感覚が、もぅたまりません!
そして、昨日は、
奈良市主催の「弁当の日」の講演会で登壇。
子供が料理する意義や、どうやって料理を教えたらよいかについてお話ししてきました♪
Forキッズのイベントが目白押しです。
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【山食と角食、どう使い分けていますか?】
みなさんは、普段、
角食パンを買うことが多いですか?
それとも山食パン?
●焼く?or焼かない?
●サクサクがいい?orしっとりがいい?
どんな食感が好みですか?
まず、パンを焼かない派で
ふんわり、しっとり、口溶けのよい感じが好きでしたら、
「角食」を買ってください。
① なぜ角食を?
型に入れてふたをして焼き上げるので、
水分が閉じ込められます。
そのため、しっとり焼き上がります。
また、前回お話ししたように、
生地が上に縦伸びしようとしても、ふたにぶつかるので、
生地の密度が高く
きめが詰まって、
(+水分も多いことも関係して)
もっちり、むっちりします。
日本人は、
角食のほうが食べ慣れてきたのではないでしょうか。
ただ、子供のころ、
ミミの部分(クラスト)がかたくてパサパサして嫌いで、
白いふんわりした中身(クラム)だけをつまんで食べたりしていませんでした?
角食は、ふたをした型の中で、
めいいっぱいふくらんで、
底面、側面、上面とも、
型にぶつかって長時間押し付けられて焼かれるので、
どうしてもミミが厚くなり、パサっとするのですよね。
しっとりした中身を作るために、それは致し方ないのです。
② 角食はそのままサンドウィッチに
特に、挟むものが、やわらかく、
口溶けがよいものの場合には、
悩まず角食を選んでいます。
たとえば、
・玉子サンド(ゆで卵+マヨネーズ)
・フルーツサンド(生クリーム)
そのほか、柔らかい具の
・クリームチーズとスモークサーモン
サンドウィッチパンとして売られているのも、角食ですよね。
とはいえ、
サンドウィッチの作り方や具の選び方次第では、
山食にしたいというものもあります。
次回は、山食中心にお話したいと思います。