【山食、角食、どう使い分けしてる?①】

前回の「食パンはなぜ縦にしか裂けないのか」から

本日は「山型食パンと角型食パンをどう使い分けるといい?」というお題でお話ししていきますね。

子供の科学パン断面.png


その前に、久しぶりに近況を。

前回、『子供の科学』という雑誌の記事執筆のお話しをしたところ、

「子供のころに、定期購読していました。そこに!」というコメントをたくさんいただき、うれしかった~。

このLINE公式では、
「料理のなぜ?」
「料理のお役立ち情報」についてお話しし、触れることが少ないですが、

子供向けの食育事業も
私の志事の一つなのです。

 

先週末は、札幌でUR賃貸主催の
「科学からお菓子を作る」サイエンスクッキング講座をしてきました。


IMG_5389.JPG

中学2年生で習い、テスト頻出の

「炭酸水素ナトリウムの熱分解」
(この図が懐かしい人も多いのでは?)

 

炭酸水素なとりうむ.png

などの化学実験から
お菓子を作り出そうというものです。



子供たちの
キラキラしたまなざしの奥の探究心、
ワクワクの好奇心が
教室内からあふれ出す感覚が、もぅたまりません!



そして、昨日は、
奈良市主催の「弁当の日」の講演会で登壇。
子供が料理する意義や、どうやって料理を教えたらよいかについてお話ししてきました♪

Forキッズのイベントが目白押しです。


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【山食と角食、どう使い分けていますか?】

みなさんは、普段、
角食パンを買うことが多いですか?
それとも山食パン?


●焼く?or焼かない?

●サクサクがいい?orしっとりがいい?


どんな食感が好みですか?


まず、パンを焼かない派で

ふんわり、しっとり、口溶けのよい感じが好きでしたら、

「角食」を買ってください。


① なぜ角食を?


型に入れてふたをして焼き上げるので、
水分が閉じ込められます。
そのため、しっとり焼き上がります。

また、前回お話ししたように、
生地が上に縦伸びしようとしても、ふたにぶつかるので、

生地の密度が高く
きめが詰まって、
(+水分も多いことも関係して)
もっちり、むっちりします。

 

日本人は、
角食のほうが食べ慣れてきたのではないでしょうか。


ただ、子供のころ、
ミミの部分(クラスト)がかたくてパサパサして嫌いで、
白いふんわりした中身(クラム)だけをつまんで食べたりしていませんでした?


角食は、ふたをした型の中で、
めいいっぱいふくらんで、

底面、側面、上面とも、
型にぶつかって長時間押し付けられて焼かれるので、

どうしてもミミが厚くなり、パサっとするのですよね。

しっとりした中身を作るために、それは致し方ないのです。

 

② 角食はそのままサンドウィッチに

特に、挟むものが、やわらかく、
口溶けがよいものの場合には、

悩まず角食を選んでいます。

たとえば、
・玉子サンド(ゆで卵+マヨネーズ)

・フルーツサンド(生クリーム)

そのほか、柔らかい具の
・クリームチーズとスモークサーモン


サンドウィッチパンとして売られているのも、角食ですよね。



とはいえ、
サンドウィッチの作り方や具の選び方次第では、

山食にしたいというものもあります。

次回は、山食中心にお話したいと思います。

 

 

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